第9回全国障害者スポーツ大会(トキめき新潟大会)報告

第9回全国障害者スポーツ大会(トキめき新潟大会)報告

事務局 大内 一成

 平成21年10月8日(木)より13日(火)の6日間に渡り,「トキはなて 君の力を 大空へ」の大会スローガンのもと,天皇陛下在位20年記念となった上記大会へ茨城県選手団身体障害部門総監督として参加してきました。
 この大会は,「障害のある選手が競技等を通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、多くの人々が障害に対する理解を深め、障害のある人の社会参加が促進されること」を目的として,毎年,国民体育大会開催県で開催されています。 
 歴史を辿ると,昭和39年の東京オリンピックを契機として翌40年より全国身体障害者スポーツ大会として開催されてきました。また,「国連・障害者の十年」の最終年の平成4年,第1回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック)が東京都で開催され、以降都道府県持ち回りで開催されてきました。この両大会が平成13年に統合されて「全国障害者スポーツ大会」となり今年で第9回を迎えました。また,昨年開催の大分大会から、精神障害者の競技も正式競技に加わりました。
 全国障害者スポーツ大会は国内最大の障害者スポーツイベントであり,今年は10日(土),11日(日),12日(月)の3日間に渡り新潟市の東北電力ビッグスワンスタジアムを中心として,長岡市,新発田市,燕市を会場として各都道府県,政令指定都市から選手3,500人,役員2,000人,計5,500人の選手団が集い,皇太子のご臨席と開催地の多くのボランティアの支えによって行われました。 競技は個人競技6,団体競技7に加えオープン競技3の計16競技が行われ,競技名については下記のとおりです。

◆個人競技 陸上競技,水泳,アーチェリー,卓球(サウンドテーブルテニス
を含む),フライングディスク,ボウリング
◆団体競技 バスケットボール,車いすバスケットボール,ソフトボール
バレーボール ,グランドソフトボール,サッカー
フットベースボール
◆オープン 車いすダンス,車いすツインバスケットボール,フロアホッケー

 さて,本県選手団ですが,個人競技の身体障害部門は昨年秋に行われた茨城県身体障害者スポーツ大会から,また,知的障害部門は今春行われた茨城県ゆうあいスポーツ大会からそれぞれ選考されました。また,団体競技においては,各競技で行われる関東大会の優勝チームが全国障害者スポーツ大会へ参加できます。今年はサッカー競技で本県代表チームが見事関東を制し,今大会への切符を手にしました。サッカー競技が加わったことにより今大会の本県選手団は選手52名,監督・コーチ28名,事務局7名の総勢87名で新潟大会に臨みました。出場種目及び競技結果は次のとおりです。 

◆個人競技
種 目 身体障害部門 知的障害部門
陸上競技
 身体8名
 知的8名
A 100m2位,立幅跳2位
B 200m2位,立幅跳1位
C ソフトボール投1位,砲丸投1位
D 砲丸投5位,ソフトボール投5位
E 50m3位,立幅跳2位
F 砲丸投5位,立幅跳6位
G 1500m1位,800m1位
H 棄権
I 800m1位,1500m1位
J 100m1位,200m2位
K 100m2位,200m7位
L 800m2位,1500m5位
M 100m2位,ジャベリックスロー3位
N ソフトボール投1位,ジャベリックスロー2位
O 100m1位,200m5位
P 50m4位,100m2位4×100mR 1位
水 泳
身体2名  知的3名
A 50mバタフライ2位,25m自由形1位
B 25m自由形2位,50m自由形2位
C 25m背泳ぎ2位,25mバタフライ2位
D 25m自由形4位,25m背泳ぎ2位
E 50m自由形7位,50m平泳ぎ5位
アーチェリー  身体1名 A リカーブ50m・30mラウンド5位
卓 球
身体2名
知的3名
A 一般卓球1位
B 一般卓球2位
C 一般卓球1位
D 一般卓球1位
E 一般卓球1位
フライングディスク
身体1名  知的4名
A アキュラシー1位,ディスタンス4位 B アキュラシー1位,ディスタンス1位
C アキュラシー8位,ディスタンス1位
D アキュラシー1位,ディスタンス4位
E アキュラシー6位,ディスタンス2位
ボウリング  知的4名 A 3位
B 7位
C 3位
D 1位
◆団体競技
種 目 身体障害部門 知的障害部門
サッカー
知的16名
1回戦 3-1
準決勝 0-4
3位決定戦 0-5    4位

 また,メダル獲得の状況は次のとおりです。

  金メダル 銀メダル 銅メダル
陸上競技 11 10 23
水泳
アーチェリー
卓球
フライングディスク
ボウリング
22 18 44

 私が障害者スポーツの世界に入って四半世紀になりますが,全国身体障害者スポーツ大会,ゆうあいピック,そして全国障害者スポーツ大会と長く関わらせていただいて感じることは,装具の目覚ましい進歩やメディアでも盛んに障害者スポーツやアスリートを取りあげるなど社会全体に障害者スポーツへの理解がすすんできているとともに,競技性が高まってきているということです。 一方,本県の状況に目をやると今回の新潟大会では44個のメダル獲得を果たし,昨年の大分大会の金11,銀15,銅13 計39個を超え素晴らしい成果をあげました。これは競技種目ごとの4回の強化練習会をとおしてスタッフの適切な指導と選手が目標を掲げて練習に励んだ努力の表れだと思っています。ただ,今後の選手選考や育成については課題点があります。身体障害部門の出場資格として茨城県身体障害者スポーツ大会が位置づけられていますが,すべての競技種目において若い選手の参加が非常に少ないということです。障害のある方々のスポーツの拠点となる施設の充実と選手の育成は本県の大きな課題ですが,それらとともに障害者スポーツ指導者として私たちが今できること,スポーツの楽しさや素晴らしさを障害のある多くの方々に広めていく底辺の活動をもう一度見直していきたいものです。


サッカー競技コーチ 白川 学

 予選となる関東ブロック予選で優勝し,本大会の出場を決め半年間に渡り選手たちは本大会での優勝を目指し練習に励んできました。
 本大会では,準決勝まで進みましたが惜しくも敗れ3位決定戦に挑みました。しかし,健闘むなしく結果は惨敗,ベンチに戻ってきた選手たちは無言で,目には涙が流れていました。言葉はなくとも選手たちの気持ちがひしひしと伝わってきました。 選手たちの涙は,これからの人生できっと大きな力となり,新たな目標につながっていくと思います。また,指導者として選手たちの涙をしっかりと受け止め,次は歓喜の涙となるよう日々指導力の向上に努めていきたいです。