障害者スポーツ指導者としての自覚か、社会人の常識か?

 毎年秋に開催される県の身体障害者スポーツ大会には、特別な用事がない限り参加してきた。今回は初めて、協議会会長の立場で参加したため、何かの競技の役員としての仕事はしなかった。その代わりに、全体を見て回ったり指導の参考にするために写真を撮ったり、いろいろな方々と話をするなどした。

 4月の協議会総会時に葉書で大会参加意志確認した人数が、今回、県障害者スポーツ・文化協会から本協議会に参加要請があった人数を超えたので、「スポーツ・文化協会」枠以外に、「協議会」枠を設け、「協議会」枠で来ていただいた方の報償費は協議会から支出することにした。

 さて、当日。欠席した指導者が多く、競技によっては人手不足で大変であった。その中で、参加していただいた指導者の方々がてきぱきと仕事をこなし、競技が無事終了したことを大変感謝したい。
 一方、大会前に通知していたにもかかわらず、無断欠席した指導者が多かったことをどう考えるべきだろうか?用事ができたので参加できなくなったことを、事務局に連絡するくらいのことができなかったのだろうか。こういうことが何回か起きると、組織の信用度に大きな傷が付く。実はすでに、こういうことが起きていると何人かの方からうかがった。組織自体や大会運営等に大きな問題を抱えていることも事実だが、それをいう前にまず、常識ある社会人として我が身を正すべきであると思う。

 競技に関して、今回、本協議会が担当したのは、陸上競技の車いすスラローム、ビーンバッグ投げ、視覚障害者の50m競走及び水泳競技の誘導・掲示であった。今後、本協議会が担当する競技を増やしていき、より専門性を高めていくことが必要であろう。そのためには、日頃から研修を積むことが必要になる。来年から導入される新種目のジャベリックスロー(槍投げの導入種目)やルール改正された車いすスラロームなどの研修会を、年内に開催する計画を現在立てている。その際には、ただ講師から話を聞くのではなく、説明文や説明図をもとにまずコースを作ってみる、そして、それが正しくできた段階で、仲間同士で選手や役員になり計測や判定をするといった実際的な研修ができればいいと思っている。
 別会場の指導者からは、「選手が一生懸命努力しているにもかかわらず、どうしても遅くなることがある。そういう時に『指導者が手伝って早く出してほしい』というような進行中心の、障害者に対する無理解な発言や態度が見られた」という話を聞いた。障害者に対する理解を促進することも、われわれの重要な役割の一つである。