第18回全国障害者スポーツ大会 ”福井しあわせ元気大会2018” を視察しました。

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 10月13日(土)から15日(月)の3日間、福井県営陸上競技場「9.98スタジアム※」他で開催された首記大会を視察しました。11日(木)に現地入りし12日(金)から陸上競技の監督会議、補助競技場の練習視察、本競技場での公式練習、13日(土)の開会式、陸上競技1日目、14日(日)の陸上競技2日目、15日(月)移動というスケジュールで行動しました。ここでは来年の茨城大会で茨城県障がい者スポーツ指導者協議会が担当を予定している陸上競技特殊種目(視覚障害者50m走(以下、音源走)と車いすスラローム(以下、スラローム)に絞って、気がついたことを記します。
 福井大会ではこの2種目は大会2日目に実施されました。午前中9時39分から実施された音源走では特に男子選手の走りのスピードがすごく、茨城陸上競技協会(以下、茨城陸協)の方から男子選手のレースでは監察員の配置をよく考えないといけないのではないかという感想が寄せられました。男女や私のような高齢者の配置については今後よくよく検討するとともに、特殊種目審判員予定者の皆様には選手とともに並走して走れるだけの基礎体力を付けるために、今日から大会終了までトレーニングを怠らないようお願い申し上げます。なお、男子12名、女子6名、計18名の選手が出場し事故なく無事終了しました。ちなみに監察員は全員が男性でした。
 スラロームは午後3時20分から開始され、男子28名、女子17名、計45名の選手が参加しました。レースは3コースと7コースを使って2名の選手の同時スタートで行われました。朝、競技場に着くと
旗門マークはすでにコース上に貼ってありました。レース開始前に旗門設置、準備万端で競技スタート。ところが第1レースが始まるやいなやスタンドから旗門の設置が違っているという指摘があがり、確認したところ旗門設置の誤りが確認され、また一部旗門間の距離の違いも見つかり、第1レースは再レースとなりました。
 多くの審判員が再三確認したものと思いますがそれでもこのようなミスが起きるということは、来年の茨城大会では念には念を入れて確認をする必要があるなと、改めて思った次第です。いい教訓になりました。また、審判の配置は記録用紙の書式は県によって異なり、これについては日本障がい者スポーツ協会技術指導員や茨城陸協の方々と協議して決定したいと思います。
 本来は昨年の愛媛大会から視察する予定でしたが、この大会には個人的な理由で参加できず今回の福井大会が最初で最後の大会視察となりました。県大会と違って参加選手のレベルも高く、コースの事前準備、審判員の配置や実際の動きなどを見ることができて大変有意義な視察となりました。撮影させていただいた写真や動画等を利用して、審判員予定者の皆様にもお伝えしていきたいと思っています。
※「9.98スタジアム※」 陸上競技男子100mの桐生祥秀選手が9秒98の日本新記録を樹立した競技場